満室想定賃料(GPI)とは

満室想定賃料(GPI)は、不動産投資の重要な概念です。

まず、GPIは「満室想定賃料」の略で、英語では「Gross Potential Income」といいます。これは、あなたが持っているアパートやビルなどの収益不動産の全ての部屋が満室で、全てのテナントがきちんと賃料を払ってくれた場合に得られる収入のことです。

簡単に言うと、GPIは「その物件が100%満室だったら、一年間にどれだけのお金が入ってくるか」を表しています。

たとえば、あなたが10部屋あるアパートを持っているとします。そして、各部屋の月々の家賃が5万円だとします。GPIを計算するには、次のように算出します。

1.各部屋の家賃(5万円)を12ヶ月分(1年間分)で掛け算します。

  • 5万円 x 12ヶ月 = 60万円(1部屋あたりの年間家賃)

2.全部屋の家賃を合計します。

  • 60万円 x 10部屋 = 600万円(10部屋全てが満室だった場合の年間家賃)

この600万円が、そのアパートのGPI(満室想定賃料)です。つまり、「このアパートが全ての部屋が満室で、全てのテナントが家賃を払ってくれたら、年間で600万円の収入が得られる」ということです。

GPIは投資物件の収益力を評価するために使われる基本的な指標の一つです。実際には空室があったり、家賃が未払いだったりすることもあるので、GPIはあくまで理想的な最大収入のことを指します。

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この記事を書いた人

売上高200億円企業のCFO・経営企画室長として財務・税務・M&Aを指揮し、多数のM&A成功実績を持つ。経営の安定と資産形成に不動産投資が不可欠であると確信し、一棟ビル・マンション・アパート等の運用を実践。AI分析と財務戦略を融合し、経営者の税負担軽減・収益確保・事業承継を支援。不動産投資を経営の武器として活用する戦略を提供する。

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